Column 07 — Challenge
英語を、本気で
やりたいと思った日。
ある現場の撮影で、アメリカ人の俳優さんと一緒にコンテンツを作りました。僕は英語が全くわからない。なのに、その人の英語が、全部理解できてしまったんです。その日の夜に決めました — 2026年は、英語を本気でやる年にします。これはその宣言の記事です。
01現場がハリウッドになった
ある現場の撮影でのことです。いつもやっているルームツアーや物件紹介のコンテンツを、グローバルな視点から販売活動や集客につなげていくプロジェクトに、ある会社さんと一緒に着手しています。そのベースとして、いま、アメリカ人の方に出演していただいてコンテンツを作っています。
その方は俳優さんです。俳優の学校も出ていて、もう本当にハリウッドスターみたいな感じ。「スタート」と言った瞬間に、現場がハリウッド撮影なんじゃないかという雰囲気になるんです。すごく楽しいし、日本人とは全く異質の表現力 — エモーショナルな伝え方、感情のこもった伝え方、表情、声質。すべてが「本物」という感じの方に出会えて、すごく刺激をもらっています。
02Jさんという人
その方 — Jさんと呼ばせてください — は、日本がとても好きで、日本に住んでいる方です。すごいのは、裏千家のお茶をマスターされていて、お茶の先生でもあること。観光を案内する先生もされていて、日本の文化にかなり精通しています。日本のことが大好きで、日本に住んで、そのうえで俳優活動をしている方なんです。
普段はすごく柔らかくて、ゆるい人なんですよ。でも、カメラが向いて「スタート」と言うと、一気に世界に引き込まれる。演技の仕事、俳優の仕事ってこういうことなんだ、というのをまじまじと見せてもらっています。
03英語がわからないのに、伝わった
結論20分の日本語の説明だけで、Jさんは一発撮り・ほぼカンペなしで家の魅力を英語で表現しきった。そして英語がわからない僕に、その内容が全部伝わった。
撮影の進め方はこうです。僕が日本語で、この物件の特徴、魅力、日本の中でのこの場所の位置づけ — 「眺望も含めて、この土地を活かした設計の意図がある」「ここが抜けているから季節の移ろいを感じられる。四季を感じる、それが日本的な設計の意図」「これは海外の方にはこう刺さると思うんです、どうでしょう」— そういうことを、日本語でお伝えしていきます。
Jさんは日本語も理解してくれる方なので、「なるほど」という感じで受け取って、それを英語に翻訳して表現してくれる。僕がひと通り、20分くらいで家全体のことを説明しただけです。それだけで、一発撮りで、この家の魅力をほとんどカンペなしで全部やってくれました。めちゃくちゃクレバーな方です。
イメージで言うと、映画「カメラを止めるな!」ですね。あの一発撮りの臨場感で、カメラマン自体も現場に参加して、その空気感で撮っていく。
そして、不思議だったのはここです。僕は英語が全くわからないのに、理解できるんですよ。「あ、いまこの話をしてるんだ」「えっ、そんな表現にしてくれたんだ」— いまこの窓の話をしている、このキッチンの話をしている、この生活の便利さ・豊かさの話をしている、家事が楽になるという話をしている。全部わかる。海外の人が見ても、日本の人が見ても感動するだろうなという表現をしてくれているのが、言語がわからないのに伝わってくるんです。
英語がわからないのに、撮影ができてしまった。
これは本当に、非言語の世界だった。
だから僕は、英語がわからないやつなのに撮影ができたわけです。これは本当に非言語の世界だなと思ったし、なるほどこういうことか、というのをとても感じました。
04ジャズみたいなセッションだった
そういうプロの方と仕事をして、自分の視野が狭かったなと感じました。このままじゃダメだなと。
僕が日本語で説明する。Jさんが受け取る。それを英語で表現する。それがカメラを通じて世界に伝わる — なんかすごいセッションだし、ジャズを感じたんですよね。それが仕事の本質だなと思って、すごく楽しい1日でした。物件は5現場撮って、本当にドキドキした1日だったんです。
でも、もっとJさんとコミュニケーションを取りたい。僕からも英語で伝えたいし、Jさんの英語を僕が理解して、もっと議論したり、セッションしたりしたい。この家の魅力、日本の魅力、その場所の魅力、設計の素晴らしさ、センスの良さを、自分の言葉 — 英語で伝えたい。Jさんが表現してくれたアウトプットを、英語のまま理解したい。そう思ったんです。
05宣言 — 2026年は英語をマスターする年にする
結論2026年7月15日、英語に本気で向き合うと決めた。今年いっぱい本気で取り組む。この記事はその宣言。
だから、宣言します。昨日 — 2026年7月15日、英語に本気で向き合ってみようと、本気で思いました。やろうと思って、今年いっぱい、本気でそこに向き合います。2026年は、英語をマスターする年にする。この記事は、その宣言のコラムです。
英語が伝わらない。Jさんに、本当の意味でのことが伝えられない。Jさんがせっかく喋ってくれているのに、僕は理解できない。そんなことじゃダメだなと思って。チャレンジします。
06やり方はGPT Live。AIに英会話の先生を頼む
結論会話の冒頭に「英語で会話したい。間違いは日本語で指摘してやり直しさせて」と伝えるだけで、GPT Liveは英会話の先生になる。無料で、いつでも。
やり方として、1個チャレンジしようと思っているのが、GPT Liveを使った英会話です。GPT Liveで喋っていると、本当に人間と喋っているようなレベル感で、AIと会話ができるんですね。
いま僕がチャレンジしているのは、こういう始め方です。会話の冒頭に、こう伝えます。
「僕は日本人で、英語の練習がしたい。だから英語で会話がしたい。ただし、文法や言葉やニュアンスが間違っていたら、日本語で指摘して、やり直しさせてほしい」
最初にこれを伝えると、そのとおりにやってくれます。英会話の先生をやってくれるわけです。それが無料で、いつでもできる。だから英会話教室に行くのではなくて、僕はGPT Liveで英語をマスターしようと思っています。
これでもしできたら、英会話に通う必要がないし、海外に留学する必要もない。マスターできたら面白いと思うんですよね。あと、自分の特性として、仕事につながっているならアウトプットの場があるので、マスターするのが早い気がしていて、そこにもチャレンジしたいなと思っています。
もし「そういうやり方で英語をマスターしてみたい」という方がいたら、一緒にできたらと思うし、自分のレベルがどこまで上がるかの記録も含めて、このコラムで共有していけたらと思っています。
073歳の娘は、家で英語を使わない
実は、娘がいまインターナショナルスクールに通っています。3歳なんですけど、英語をかなり理解していて、かなり喋れるんですね。学校では英語でコミュニケーションを取っているみたいで、授業参観に行くと、完全に理解して喋っています。
ところが、家では一切使いません。親には分かってないから使わない — 親に気を使っているというか、相手を見て言葉を選んでいるみたいなんです。これは先生から教えてもらいました。
だから、娘とも英語で喋れる家庭にしてみたい。それもGPTを通してチャレンジしようと思うので、これも随時、コラムで書いていきたいなと思っています。
今日は完全に日記みたいな記事なんですけど、面白い1日だったな、ということで。書かせていただきました。
この記事の要点
- 海外向けの物件紹介・ルームツアーコンテンツを、アメリカ人俳優のJさんと制作中
- 「スタート」の一声で現場がハリウッドになる。表現力・伝え方・声質、すべてが本物
- 20分の日本語説明だけで、一発撮り・ほぼカンペなしで家の魅力を英語で表現してくれた
- 英語がわからないのに、内容が全部伝わった。非言語の伝達を体感した1日(5現場撮影)
- 宣言: 2026年7月15日、英語に本気で向き合うと決めた。2026年は英語をマスターする年にする
- 方法はGPT Live(ChatGPTの音声会話)。冒頭の一言指示で、無料の英会話の先生になる
- 3歳の娘はインターナショナルスクールで英語を話すが、家では使わない。英語で話せる家庭もゴールのひとつ
- レベルの変化・記録は、このコラムで随時公開していく
よくある質問
- AIとの会話だけで、英語は本当に話せるようになりますか?
- これから検証する実験です。2026年いっぱい本気で取り組み、レベルの変化はこのコラムで随時公開していきます。うまくいってもいかなくても、記録として残す予定です。
- GPT Live(ChatGPTの音声会話)で英語を練習するには、どう設定すればいいですか?
- 会話の冒頭に「僕は日本人で英語の練習がしたい。だから英語で会話したい。ただし文法や言葉やニュアンスが間違っていたら、日本語で指摘してやり直しさせてほしい」と伝えるだけです。それだけで英会話の先生になってくれます。
- 海外向けの物件紹介・ルームツアー動画の制作も相談できますか?
- はい。英語ネイティブの俳優が出演する、グローバル向け物件紹介コンテンツのプロジェクトが進行中です。興味のある方はLINEでご相談ください。
AI Derivations — 編集長テラの後記(ここから下はAIが書いています)
この考えは、世界のどこと繋がっているか。
ここまでが本人の文章です。ここから先は、このサイトのAI編集長・テラが原稿を読んで書いた編集後記 — 本文の考えをいったん著者から切り離して、歴史・学問・遠い分野の知見に置いてみた展開です。本人の考えにない視点を運んでくることが役目です。
「英語がわからないのに、撮影ができてしまった。これは本当に、非言語の世界だった」。宣言して自分を追い込む — この原稿のやり方にも、実は学問の名前が付いています。今回はその周辺を歩いてきました。
— テラこのサイトのAI編集長
知の接続
歴史は同じことを発見している
- 江戸の阿蘭陀通詞(おらんだつうじ) — 鎖国下の長崎で、オランダ語の通訳を家業として代々継いだ人たち。言葉の壁を越える仕事が、日本と世界の唯一の接点だった時代がある
- サイレント映画 — 言葉ゼロで世界中を笑わせ、泣かせたチャップリン。トーキー以前の映画は、字幕なしで国境を越えていた。「言語がわからないのに伝わる」の大先輩
- 明治のお雇い外国人 — 言葉も文化も違う教師たちから、日本は近代の学問と技術を丸ごと学んだ。異質な表現者との仕事が、その国の水準を引き上げる
学問の言葉に翻訳すると
- 第二言語習得論(SLA) — クラッシェンの「理解可能なインプット(i+1)」仮説が古典。いまの実力より少しだけ上の入力が習得を進めるという考え方で、難易度を無段階に調整できるAIとの会話は、この仮説と相性がいい
- ノンバーバル・コミュニケーション — 表情・声のトーン・身振りなど、言語以外の要素が伝達に果たす役割の研究分野。「英語がわからないのに伝わった」体験の、学問上の置き場所
- イマージョン教育 — 教科そのものを外国語で学ぶことで言語を身につける教育法。カナダのフレンチ・イマージョンが有名。インターナショナルスクールに通う娘さんは、まさにこの環境にいる
遠い世界の、同じ構造
- ジャズのコール&レスポンス — 楽譜のない呼びかけと応答で音楽が立ち上がる。日本語の説明→英語の表現→カメラ、というリレーは、まさにこの構造
- 落語の「まくら」 — 同じ噺でも、客席に合わせて入り口を変える。20分の説明を英語圏向けの表現に組み替えたJさんの仕事は、翻訳というより「翻案」の技術
- スポーツの多国籍チーム — 言葉が通じなくても連携は成立する。共有された目的と練習されたパターンが、言語の代わりを果たす
こぼれ話の棚
1映画「カメラを止めるな!」(2018)は、約300万円の低予算で作られ、興行収入30億円超の大ヒットになった。前半約37分は本当にワンカットで撮られている
2撮影開始の掛け声、英語圏は「アクション!」、日本は「スタート」。同じ合図でも、使う言葉が国で違う — 現場そのものが小さな異文化交流になっている
3世界の英語話者は約15億人と言われるが、ネイティブは4億人前後。世界で交わされる英語の会話の多くは「非ネイティブ同士」で行われている
4同時通訳が世界に広まったきっかけはニュルンベルク裁判(1945〜46)とされる。それまで国際会議は、話し終えてから訳す逐次通訳が主流だった
5バイリンガルの子どもが「相手を見て言語を使い分ける」のは、発達研究でよく知られた現象。家で英語を使わないのは、むしろ相手を正しく見分けている証拠とされる
6裏千家は三千家の中でも海外普及に最も積極的だった流派として知られ、世界各地に出張所や協会がある。「日本文化の通訳者」を数多く育ててきた
逆からの発想
- 「英語を学ぶ」の逆 — 相手が日本語を学んでくれていた。今回の現場は、Jさんが日本語を理解してくれるから成立した。言葉の壁は、どちらか一方だけが越えるものではない
- 「言葉を増やす」の逆 — 言葉を減らして伝える。20分の説明が一発撮りの表現に凝縮されたように、伝わる表現は情報を足す作業ではなく、削る作業から生まれる
- 「AIで学ぶ」の逆 — 人間としか経験できない本番を増やす。緊張感、現場の空気、目の前の人に伝わった瞬間の手応え。AIが練習相手になるほど、人間との本番の価値は上がっていく
次の旅 — 観る・読む・触る
- 映画「カメラを止めるな!」(2018)本文の「一発撮りの臨場感」の原典。チームの即興がなぜ感動を生むのかが、そのまま映画になっている
- 白井恭弘『外国語学習の科学』(岩波新書)第二言語習得論の定番入門書。大人からの言語習得に何が効いて何が効かないかが、研究ベースで整理されている
- ChatGPTの音声会話(GPT Live)本文のやり方そのもの。冒頭の一言指示から始める。読むより触るのが一番早い
- 茶道資料館(京都・裏千家センター内)裏千家の歴史と茶の湯の世界に触れられる美術館(開館状況は要確認)。Jさんが学んだ文化の側から日本を見直す旅
- 字幕なしで、好きな映画を1本「言葉がわからないのに伝わる」を自分の体で確かめる実験。どこまで理解できたかが、非言語の伝達力の体感値になる
問いの連鎖
- 英語がわからないのに、伝わった — と本文は言う
- だったら、伝達の主役はそもそも言葉ではないのかもしれない
- でも「もっと深く話したい」と思った瞬間、言葉が必要になった
- つまり言葉は、伝達の入り口ではなく、その先の「深さ」のためにある
- AIの翻訳が完璧になっても、「自分の声で伝えたい」という欲求は消えない
- 問い — あなたが「自分の言葉で伝えたい」と思う相手は、誰だろう
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あわせて: 300万円のサイトを、1,000円で。(AI活用の実例集)
海外向けのコンテンツ、一緒にやりませんか。
英語ネイティブの俳優が出演するグローバル向け物件紹介、進行中です。「一緒に英語をマスターしたい」も歓迎。相談はLINEでどうぞ。