六本木 21_21 DESIGN SIGHTにて開催中の企画展「デザインの先生」を見てきました。
完全なる自分のための備忘録として投稿します。
前提として、世界の6人の巨匠に学ぶ「デザイン」という企画展です。
『デザインの先生』ということだから、「アート的視点」や「美的センス」など抽象的で理解しづらい内容なのかな?と思っていたのですが、全く違う内容でした。
デザインは、デザイナーだけのものではない
というのも、「デザイナーは孤高の才能」、自己表現(プロダクトアウト色が強い?)と思ってたのですが、マーケットイン思考がかなり色濃く出てて、そのために「観察、日々の暮らしに対する疑問を持つこと」、興味を持つことを強烈に印象づけていました。
自己表現的な思想強めというより、「手に取ってくれる方にどう馴染むか?」「使いやすいのか?」を追求されているということです。
- 調査発想から、より良いプロダクトを考える「商品開発」
- 仕様と生産管理を行う「エンジニア・現場管理」
- どう伝えるか?を追求する「セールス・営業」
- 顧客の動向を調査し展開する「マーケター・広報」
- 取りまとめを行う「ディレクター・マネジャー」
- 実際のビジュアルを作成する「デザイナー・技術」
- 事務関係を行ってくれる「事務職」
もっともっと職種は多岐に渡りますが、どうやったら使いやすいか?という機能美を追求することも「デザイン」。
どうやって、自社の製品、プロダクトを届けるか?を追求することも「デザイン」。
どうやったら生産力が上がるか?も「デザイン」。
だから、「デザイン」というのはマーケティングもセールスも、それ以外も全ての職種に共通言語として必要な教養なんだと思うんです。
逆に、全ての職種に「デザイン」という思考は重要であると痛感させられました。
「自分はデザイナーじゃないから。」という考えは一切通用しないし、根本が間違っていると突きつけられました。
※まさに自分がそう思っていたんですよね・・・。
自分自身も、商品として見られている
デザインというのは多岐に渡り、どう見られるか?相手にどう感じられるか?でもあるので、「自分自身が商品である」という捉え方もできます。
その時に、どう見られるか?の「所作」や「人としてのあり方」内面的な部分にも関わってくると感じます。
良いデザインは、大衆に届く
そして6人の巨匠に共通していたのはもう一つ、「良いデザインが富裕層の象徴」としてではなく、「大衆にまで手に届く」「機能的で暮らしに馴染む」まで考え抜かれていることです。
美しくデザインされたものは機能性も良い。日本人の感覚として「ハイデザイン=使いづらい、奇抜。」という価値観あるような気がするんですが、まずもって間違えてたなと。
ディーター・ラムスがやっぱり良い
あとは、「ディーター・ラムスさん」やっぱり良い。
50年以上も前に発売された「ブラウン」の数々の品を見て、時代を感じさせないデザインに惚れ惚れしました。
「ラムスの似合う書斎を作りたいよ・・・・(心の声)」
「良いデザインは普遍的である。」と思います。
でも「良いデザイン」って人によるくない?人の美的感覚というか、それは好みによるのではない?と思う部分も否定できません。
そこで「ディーター・ラムスによる良いデザイン10ヶ条」というものを定義してくれています。
価値観に左右されづらい、普遍的な価値観と思います。
自分のクリエイトするもの、見て美しいと感じるもの。好きと感じるもの。
仕事一つ一つに対して、「それは良いデザイン?」って振り返る指標になると感じます。
下記にネットにあった情報をコメントの方に記載しておきます。
もっと日々日常に疑問を持って、観察して、発見して、すぐに調べずに答えを求めずに自分で考えてみることが大事だなって思います。
手作りでも、単純作業化すれば機械化と同じ
また、他で印象に残ったのが、世界の巨匠のお一人の方と「長崎の波佐見焼職人」さんと共同開発事業、一緒に仕事されている場面の紹介にて、『手作りの作品であっても、単純作業化してしまうと、それは機械化と同じである。』的なことが書いてありました。
※詳細を忘れてしまいました。
この6名の巨匠は「商品・工業製品」のデザインとして一般流通に成功されている方ばかりなのに、現在「一点物のような価値が現れています」。
一般流通させた製造ラインや一定品質で展開しているのにも関わらず、価値を下げないという一見矛盾のような状態を実現しているのです。
これはウェグナーさんの展示会に行った時も同じ感覚を得ました。
製造・デザイン・コストのバランスも含め、考え続けないといけないことだと。
これも突きつけられました。(これは葛藤な部分もあるし、未だ僕には答えが見えて無い部分です。)
デザインから目を背けてはならない
兎にも角にも、「デザイン」という分野から全員目を背けてはならないし、その一点の価値観にスタッフや関係者が同じ方を向けると、飛び抜けた組織やブランドが作れるのではないかと。
そんな感想でした。